前回から起きたこと:弁護士相談
オーナー側との対立は激しくなっていく一方で終わりがみえません、、
これはもう次のステップに進みたい
またまた新エージェントに相談し、新エージェントの知り合いの弁護士に話を聞いてもらうことにしました。
新エージェントはこれまで強気の姿勢だったのが、だいぶトーンダウンしています。。
契約書の通りにしただけなのに、なぜこちらがお金を払わないといけないのか・・
弁護士だったらオーナー側の不当な圧力をやめさせてよ・・
しかし、ここは日本ではなくマレーシア、なにをいったところでこの国のルールに従うしかありません。
もうこの段階ではやりとりに消耗し疲れて、イヤでイヤで仕方がなく、
早く終わりにしたい、早く終わりにしたい・・でもどうやって・・
と、頭がぐるぐるしていました。
しかし、この頃はオーナー側もわれわれと連絡が取れなくなって、焦ったのではないかと思います。
前回から起きたこと:ホワイトナイト登場、最終決戦へ
新エージェントはこれ以上突っ込んで助けてくれる感じではないため、
自分たちでなんとかするしかない、そう思い次なる手段に打って出ることにしました。
日系エージェントの担当者に連絡し、事情を説明して相談にのってもらえないか頼みにいきました。
- 紹介してもらったコンドミニアムのオプション期間中での解約でトラブルになってること
- オーナー側と揉めていて彼らとうまくコミュニケーションができないこと
- オーナーはなにを望んでいるか確かめたいこと
など詳細に説明をしました。
わかりました、オーナー側と調整します。
マレーシアでは賃貸物件については話し合いがとても大事なんです。
実は、マサキさんのお部屋についてはオーナーは当社に払うべき仲介手数料の支払いをしてくれてないから
ほんとうならサポートすることはできないんだけど、でも今回の事情が事情なのでやりますよ。
地元の人間が入ったほうがいいと思います。
マレーシアにはオーナーは2種類いて、優しい人と、そうでない人がいるんです。
オーナーは仲介してくれたこの会社に更新時の手数料を踏み倒しているらしい、、
そして、この担当者はチャイニーズ系マレーシア人で、日本に数十年住んでいたことのある女性です。
彼女はすぐに電話をかけはじめ交渉に入りました。
オーナー様は、マサキ様が更新の際に出した内装のいろいろな要求に応じた(出費した)のに
途中で解約することが非常に困っているそうです。
そして、オーナー様は解約はもう認めるからお金を払うよう求めていて
デポジット2ヶ月は返金しない、すでに1ヶ月分の家賃を支払ってないので実質1ヶ月分を払うことになりますが
これでどうですか?
あとは公共料金とかクリーニング代も払ってないのであれば、それは請求されてしまうと思います。
「更新の際に出した内装のいろいろな要求」とは、更新時に交渉してキッチンのシンクの交換をしてもらったことです。
ほかにも古い家電をいくつか交換してほしいと要求したものの断られたので、とても小さくて使いづらかったシンクを少し大きいものに交換してもらう代わりに家賃をRM100値上げすることに合意しました。
いろいろな要求に応じた、というのは大げさです。
もともとあまり頼りにならなかった日系エージェントですが、実はオーナーが手数料を踏み倒していて
サポートすることができなかっただけでした。
そして、われわれはオーナーの要求に応じることにしました。
最終決戦の退去手続き、現れたのはオーナーの◯◯◯
問題の落とし所が決まったので、最後、あとは部屋の退去手続きをして明け渡します。
日系エージェントが調整してくれて、相談したその週の週末に退去手続きをすることになりました。
借りていた部屋にわたしと妻、日系エージェント、旧エージェント、そしてオーナーの娘が集まって入居時にもお互いチェックした
物品リストを見ながら退去時の状態を確認し書類にサイン、鍵を返却します。
あの旧エージェントと、オーナーと顔を合わせないとなりません、、
しかし、当初オーナーが来る予定はずが、あとからオーナーの娘が来ることに変更になりました。
嫌だなとは思いつつ、、これだけは自分でやりきりらないと終わらないし、テンポよく日程も調整してくれたのでやりきる覚悟をしました。
いざ退去手続き当日
気まずいぴりぴりした雰囲気もありつつ集合。
意外にもオーナーの娘は若くて大学生くらい、身なりからしていいところのお嬢さんという感じでした。
トラブルになっていたことを知らされてないのでしょう、終始にこやかに対応していました。
そして、みなで淡々と物品チェックをし、いくつか旧エージェントと物品の状態についてやり合う場面がありましたが
そこまで大きく荒れることもなく終了。
公共料金や、カーテンクリーニング、一部故障箇所の精算は別途のちほど請求されるので支払います。
おそらく一回目はぼったくってくるのでしょうが、日系エージェントに対応してもらいます。
最後に、日系エージェントの女性から言われました。
通常であれば、更新期間も全うして解約することが望ましいですが
オプション期間中であれば2ヶ月前の解約通知で問題ありません。
しかしあなたたちは今回、部屋の内装についてオーナーにリクエストをしました、
途中解約の意志があるのであれば、内装などの要求をしない方が賢明です。
そして、あなたたちが日本人だったから・・ね。
分かったこと
前回考察1:オーナー側のねらいは?
「ちょっと脅してデポジットを返金したくない」
ということでした。
前回考察2:本当の相手は誰か?
どうやら、旧オーナーが口うるさい高圧的な人物で、旧エージェントにも厳しく指示していたと思われます。
そして契約書に書いてあったオーナーの住所をGoogleマップのストリートビューで確認したところ、ジョホール州北部の田舎町でした。
明らかに富裕層が住むエリア、建物ではありませんでした。
「この部屋の家賃収入が途絶えると結構カツカツなのか →弱小投資家?」
であろうと推察されます。
前回考察3:相手は焦っているか?タイムリミットはあるか?
家賃が支払われない期間が長引くことはいやだったのでしょう、滞納が1ヶ月経つ頃に
オーナーはしびれを切らして圧力をかけてきたようです。
失敗から学んだ教訓
今回の痛い失敗の経験を次に活かすための教訓を(自分のために)記しておきます。
1:コンドミニアム選びは実際の住人からの感想を集める
最初の引越しでは難しいかもしれないけど、気になるコンドミニアムについては実際の住人または、その近隣の住民からの感想を集めよう。
外からではわからない欠点や良い点が必ずあり、その感想はとても参考になる。
まだ実際に住んだひとのいない、感想を集めることができない新築のコンドミニアムは避けるべきだろう。
2:契約書で必ず確認すべきは解約ルール
契約期間は何年(1+1?、2+1?)で、契約期間中の解約はどうすればいいか
オプション期間中(更新期間中)の解約はどうすればいいか、完全に理解すること。
3:入居時、更新時のリクエストは最低限に
欲しいものは自分で買えばいい。
4:オーナーと適度な関係を築く
問題、困ったことはいつでも相談できるような関係になっておくこと。
5:エージェントと適度な関係を築く
オーナーとの関係と同じ。
最後に
ひりひりするような2ヶ月ほどの日々はとても苦しく、海外で暮らす怖さ、厳しさに心身ともに消耗しました。
この期間、イライラして子供たちや奥さんにあたってしまったことを反省しています。
マレーシア人にいじわるをされ、マレーシアを嫌いになりかけましたが
マレーシア人に助けられ、とりあえずまだしばらくはここで生きていけると思いました。
また、ブログのコメントやSNSでアドバイス、励ましのお言葉をくれた皆さまには感謝申し上げます。
なにより、この苦難をいっしょに戦い抜いた奥さんに感謝をしたい、また一歩絆が強くなったと感じています。
あとは、あの部屋を別の日本人が借りてしまわないように祈るばかりです、、
おっと、お伝えし忘れましたが、新しく引越したコンドミニアム、お部屋は家賃が一段高いところなのですが
まだ数週間しか経っていませんが、とっても快適でいい感じのところです。
トラブルも前の部屋とは比べものにならないくらい少なくて、マレーシアのコンドミニアムって結構いいんだね!
と家族みんなでよろこんでます。
それでは明日からまたお役立ち記事でブログを更新していきます!
↓前回、前々回までのお話はこちら
最後まで読んでいただきありがとうございました。
わたしの知り合いの弁護士に相談しました
彼女が言うには
「まずはオーナー自身がなにを要求してくるか確かめましょう」
「デポジット2ヶ月を諦めるか、最悪弁償金として残りの家賃を払うことになるかもしれない・・」
ということでした。
オーナーがなにを要求してくるのか待ちましょう。